帰国前日
2011年 09月 08日
生憎雨がぱらついていた。公園に着くと人々が向かっている先が、鳥たちのシヨーがある会場だった。
雨は次第に強くなったが、私は木の影で、ナギはフードをかぶり、娘は小さな傘を指し見ていた。ドイツに来てから、肌寒い日もあったので、ヤッケを買って着ていてよかった。
鳥なのに何処からでも飛んでいけるのに、公園に留まっている。遥かな故郷へ帰りたくはないのか、もっと大空に飛びたくはないのか。
人々にショーを見せ、拍手喝采を浴びるのが心地よいのか、何処かで捕らえられ連れてこられた鳥たち、幸せならいいが....
いつでも飛んでいくことが出来る公園にたくさんの鳥がいた。網で仕切られた檻にもいるが、どう見ても仕切りなど何も無いのもある。
室内でもシヨーがあった。こちらはコウモリまでいて、最初に芸をしてから、舞台の脇にショーが終わるまで、ぶら下がりあっちこっちと移動していた。
鳥たちはいろんなことをして楽しませてくれた。一枚ずつカードを運んだり、死んだフリをしたり面白かった。ここでもナギは一番前の席で笑い転げていた。
ショーの後公園内のレストランで昼食、ナギはハンバーガーとポテト、パパは特大バーガーとポテト、私はタイ料理を食べたが、多すぎて肉は婿殿に食べてもらった。
食後も鳥を見て回り、ペンギンには餌やりを来園者にさせてもらえるが、ナギは生の魚を持てなくて、見ているのがやっと。確かに生臭いの素手で持つの嫌だよね。
夕方までゆっくりし帰った。マファルダさんが、さんたにお土産を持ってきてくれた。ついでに一緒に夕食を食べることになり、近くのギリシャ料理店に行った。
マファルダさん家族と賑やかに食事し、そのまま皆でおじいちゃんの家でまたお喋り、夜更けて帰っていった。
オリビアは東京ショッピンギに行きたいと言っていた。昨年東京に来たのが楽しかったんだね。またいつでもどうぞ。
明日は帰国しなければならない。もう一度荷物を詰め替えたり、忘れ物は無いか確かめたりして、お風呂に入った。
おじいちゃんの家は、洗面台が2つ並び、シャワーだけのベース、湯船、トイレなどでかなり広い8畳ぐらいあるので、一人でお風呂に入っている落ち着かない。
狭い一坪の風呂が懐かしい気がする。この家とも娘家族とも明日は別れることになる。ナギが無事1年生になったことを確認し、私がセシウム137とカリウム40の内部被爆が解り、来て良かった。
日本に帰国したら食生活に気をつけなければならない。私はもう何を食べてもいい。幼いさんたや、若い娘たちを守らなければならない。 明日帰ります 続く
by inakagurashi2003
| 2011-09-08 22:58
| 孫日記