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果てしない殺戮の歴史

 またパリで、大きな同時多発テロがおきた。いつまで続くのだろう。何を目的にしているのだろう。「アラーは偉大なり」 と言い我が身も犠牲にし、善良な市民を巻き添えにする。

 人が心のよりどころを信仰に求めるのは、太古の昔から始まっていることであるが、地球のあちこちに散らばり暮らしていた人々は、信仰の対象をいろんなものに作り出していったのだ。

 人類はずっと後になり大きくはキリスト教、イスラム教、仏教、ユダヤ教、ヒンズー教、もっとたくさんある宗教を神と崇め、自分と違う宗教を認めようとしないばかりか、その対象を破壊する愚かなこともしでかしてきた。

 私は日本に生まれ今世界で戦っている宗教の違いに寄る憎しみを持っていない。島国日本の特徴なのかもしれない。

 日本には八百万(ヨロズ)の神が存在し、神々が集まる月、10月を(神無し、カンナ月)などと言う。しかし心配は要らない。鳥も、白蛇も、亀も、蛙も、鯉も、人々は神としているのである。

 仏教も盛んでありこちらは神とは言わず、仏様と言う。なくなった人も仏様と言う。ありがたい仏像も、今まで悪行やりたい放題の人も亡骸は仏様。これはちょっと違和感がないではない。

 戦争の始まりは何だろう。日本は縄文時代が長く続いた。先ごろ1万年も続いていたことを知り驚いた。縄文時代は狩猟で生計をたてていた。

 昔も今も脚の早い人は獣を追うのも避けるのも旨くで来ただろう。獣を射止める槍を旨く作る人もいたはずだ。それらを手際よく料理したり保存食を作ったりもした。安心して暮らせる家も作っただろう。

 寒さをしのぐ衣類も作ったに違いない。食料が足りなくなり栗の木を植林したとも聞いた。だがそれらの時代が1万年も続いたなんて、信じられないでいる。

 その後弥生時代はいよいよ定住し農業を始めるようになる。人口も増える。隣の土地はお米もたくさん取れる良い土地だ。あの土地を奪い取ろう。

 そして戦いが始まる。日本の中だけ見てもその後の長い歴史は戦いの連続であった。源平、戦国、文明開化の明治まで、それからは異国とも戦争が始まる。

 皆何かを奪うためだろう。ほしいのは土地か、海か、鉱山か、原油か、ガスか、その人たちの信じるものは大体同じではない。

 縄文時代が1万年続いたのは平和だったからなのではないか。 人間より多い鳥獣がいたはずだ。人も物を奪う必要はなかった。

 緩やかな縄文時代に比べ、近年の100年の変わりようはどうだろう。私の71年の短い歴史だけをとっても、


 1歳終戦、戦後の食糧難、貧乏人は麦を食えといった総理もいた、子供時代電話もなかった。テレビも、車も、冷蔵庫も、カメラも、もちろんパソコンも何もない。

 ノートも鉛筆もクレヨンも、教科書も兄のお古、着るものも最低限度、洗濯すると乾くまで布団に入っていたこともある。貧しい子供時代であった。国民は皆そのようなものだった。

 子供時代なかったものは今全部ある。黒電話の受話器をどう持ったらいいか解からなかった。今は携帯、スマホは今度携帯が壊れたらにする。

 こんなに早く、ものすごいスピードで歴史が走っていってしまうのを、止めなくていいのか?平和だった日本の70年が、今後いつか来た道に戻ってしまわないだろうか。

 フランスでおきた悲惨なテロのニュースにふれ、日本の行く末が案じられてならない。タイムスリップできるなら1万年続いた縄文時代がいい。


 森の中で、草原で、小動物を狩り、土器を作り、栗の実を拾い、誰も傷つけず傷つけられず、安らかで平和な暮らしをしている私がいる。

 

 

 


 
by inakagurashi2003 | 2015-11-15 20:07 | 雑談

初孫誕生で喜びのオーマ(ドイツ語でおばあちゃん)です。


by inakagurashi2003