松露を尋ねてⅠ
2007年 10月 16日
国民宿舎虹の松原ホテル 14日松露を尋ねる旅に出た。朝早く家を出て駅へ急いだ。夫はマダ眠っている。駅に続く道端には、カラスがゴミを漁っている。犬の散歩をしている人に数人出会った。6時前下町はひっそりしている。
7時50分福岡行きの空の便に一人乗った。はたして松露は見つかるだろうか。漠然とした唐突な旅の始まりだった。空港から唐津までは電車で1持間20分位らしい。
福岡空港も、佐賀県唐津地方へも全く始めていく場所だった。尋ね尋ねて辿り着いた唐津は美しい海の町だった。
タクシーで虹の松原へ。ホテルへ着いたのは丁度お昼だった。チェックインには時間が早い。ホテルで昼食をし、荷物を預けた。
心はホテルから長く連なる松林にある。松原はホテルの周りは結構手入れされていた。思ったより林は荒れていないのではないかと、少し希望がわいた。
なにしろ松露は、綺麗な海岸沿いの、綺麗な松林にしか出ない幻の茸なのだから...
ホテルには娘夫婦と、熊本のムコドノのお母さんも来ることになった。丁度ムコドノたちは親戚の結婚式に2日前から熊本に来ていた。
皆で探してくれることになったのだ。私が一足早く到着した。先に一人で林に入った。熊手が無い。竹の棒を拾い、ガキ大将みたいに棒をふりふり歩いた。
そうしないと蜘蛛の糸がそこいらじゅに張りめぐり、顔と言わず被服と言わずくっついて気持ち悪い。綺麗に松葉が掃除されていたのは少しの場所だけだった。
長い間落ち葉の積もったものが堆積され、松露が出てくる余地などないように思えた。松露とは、字の如く松の露なのである。
美しい黒松林のある部分にだけ、ひっそりと松の妖精のように露の玉となり現れる。虹の松原とはそんな場所だったはずだ。
巾も広く延々5kも続く松林、この何処を探せば見つかるだろうか。私は呆然と黒松の元に立っていた。ふと見れば群青色の玄界灘が静かな波音を立てていた。 つづく
この松林が5kも続いている
7時50分福岡行きの空の便に一人乗った。はたして松露は見つかるだろうか。漠然とした唐突な旅の始まりだった。空港から唐津までは電車で1持間20分位らしい。
福岡空港も、佐賀県唐津地方へも全く始めていく場所だった。尋ね尋ねて辿り着いた唐津は美しい海の町だった。
タクシーで虹の松原へ。ホテルへ着いたのは丁度お昼だった。チェックインには時間が早い。ホテルで昼食をし、荷物を預けた。
心はホテルから長く連なる松林にある。松原はホテルの周りは結構手入れされていた。思ったより林は荒れていないのではないかと、少し希望がわいた。
なにしろ松露は、綺麗な海岸沿いの、綺麗な松林にしか出ない幻の茸なのだから...
ホテルには娘夫婦と、熊本のムコドノのお母さんも来ることになった。丁度ムコドノたちは親戚の結婚式に2日前から熊本に来ていた。
皆で探してくれることになったのだ。私が一足早く到着した。先に一人で林に入った。熊手が無い。竹の棒を拾い、ガキ大将みたいに棒をふりふり歩いた。
そうしないと蜘蛛の糸がそこいらじゅに張りめぐり、顔と言わず被服と言わずくっついて気持ち悪い。綺麗に松葉が掃除されていたのは少しの場所だけだった。
長い間落ち葉の積もったものが堆積され、松露が出てくる余地などないように思えた。松露とは、字の如く松の露なのである。
美しい黒松林のある部分にだけ、ひっそりと松の妖精のように露の玉となり現れる。虹の松原とはそんな場所だったはずだ。
巾も広く延々5kも続く松林、この何処を探せば見つかるだろうか。私は呆然と黒松の元に立っていた。ふと見れば群青色の玄界灘が静かな波音を立てていた。 つづく
この松林が5kも続いている
by inakagurashi2003
| 2007-10-16 21:43
| 雑談