松露探しの旅 最終章

 ムコドノの実家で一晩泊めてもらい、翌日10時頃熊本駅に送ってもらった。特急で博多へ出た。夕方5時50分の福岡発羽田行きの便に乗る予定だ。

 時間があるので、博多へより町をブラブラしてみるつもりだった。熊本から博多までは鹿児島本線を利用した。特急で1時間20分で到着した。

 
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案外早く博多駅に到着した。地下街を抜け駅前に出ると、東京と変わらないビル群が立ち並んでいる。違うのは人々の話す言葉だけのようだ。

 日本の言葉は、150K離れる単位で、違ってくると聞いた事があった。考えてみれば私の故郷の尾張からでも、東へ150Kは浜松辺りで静岡弁、西へは琵琶湖辺りで関西弁となる。

 150K単位での言葉の違いはあながち嘘ではない。博多の町を散策する前にお昼を食べようともう一度地下街に行った。

 丼物を専門にしているお店に入り、ミニ天丼とうどんのセット定食を注文した。店内は半分ぐらいの人で、テーブルには一人、二人と出される食事を待っていた。

 ほどなくして注文した定食が運ばれた。薄い汁の色をした関西風のうどんを一口食べた。美味しかった。天ぷらを一つ食べ、天汁のかかったご飯を一口食べた。

 なんか変な食感がし、ウン、ご飯に芯があるよ、思い違いかもしれないともう一口食べた。やはりよく咬むと、中の方が生米のような硬い感じがした。

 他の人が食べている様子を見ると、誰も疑うようなそぶりも無く食べている。私だけかな、と思いながらも段々不愉快になってきた。

 うどんだけ食べ勘定をするためレジに行った。890円払いレジ係りにご飯に芯があったと小さい声で言ってみた。ああそうすみません、それだけ言うとお釣りを渡してくれた。

 たったそれだけ...申し訳なかったと謝ってもよさそうなものだ。ご飯物を売りにしている店で、芯のあるご飯を食べさせられた。

 丁重なお詫びも無い、こんな町に用は無い、腹立たしくなり博多の町を後に空港へ行った。出発便にはまだ数時間もある。

 早く帰りたくなり航空券を買い、早い便でさっさと帰って来ることにした。博多なんて2度と行かない。食べ物の恨みは恐ろしいのだ。

 午後3時10分発のスカイマーク羽田行きの便に乗り込み、福岡にサヨナラした。見つからなかった松露探しの旅、お土産に松露饅頭を詰めたバッグを下げ、2泊3日の旅が終わった。

 松露をもう一語食べたいなと言った兄は、今も入退院を繰り返す壮絶な闘病生活を続けている。来年の春もう一度、今度は違う場所に探しに行こうと思っている。

 兄がもう一度松露を食べられるかは、神様以外誰も解らないが、かっちゃん(兄の名前)きっと探すからね。
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by inakagurashi2003 | 2007-10-20 22:14 | 雑談

初孫誕生で喜びのオーマ(ドイツ語でおばあちゃん)です。


by inakagurashi2003