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猫がくれたプレゼント

 
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それはあたかも、サンタクロースが子供の枕元に、そっと置いたプレゼントのように置かれていた。綺麗な箱も包み紙やリボンもなく。

 その直ぐ近くで猫のロールが、いとしそうにそれを見ていた。温かい布団から起き出すのに勇気がいるような寒い朝、しょぼしょぼ開けた眠気眼に、最初に映ったのはネズミだった。

 ネ・ズ・ミ・また持って来た。ロールか、ボッチャンか、いやになっちゃうな~ロールがネズミの側にいたから、ロールが獲ってきたとは限らない。

 私はネズミを上手に捕らえるのは、ボッチャンではないかと思っている。ボッチャンの体形は、いかにも狩りをするような、均整のとれた体つきである。

 先ごろ家の中で、リンゴや薩摩芋をかじっていたネズミかも知れない。それともまた新しいネズミを捕獲してきたのかも知れない。

 どちらにしても、もう私の枕元に持ってくるのは止めて。ネズミの処分を頼める夫は既に出勤していない。仕方なくテッシュを5~6枚引き抜くと、その紙をネズミに被せて包むようにゴミ袋に入れた。

 幸い今日は燃えるゴミを回収に来てくれる日だ。急いでゴミ袋に入れたネズミを、回収場所に置いた。清掃局で火葬にしてもらおう。

 クリスマスまであと一週間、ネズミのプレゼントが続いたらどうしよう。プレゼントはもういりません。猫達は捕っていた獲物を見せ、褒めてもらおうと思っている。

 我が家の猫達は頑張っている。怒ってはいけないのだ。でも、どうしても言えない。ありがとうと...

 猫達が子猫だった頃は、小さなプレゼントだったから、まだ我慢できた。蝉、トカゲ、ヤモリ、蛾、そんなものだったが、最近はネズミオンリーになった。

 明日の朝目覚めた時、枕元にネズミのプレゼントがありませんように....出来れば一万円札一枚そっと置いてありますように....鼠小僧さんにお願いします。
by inakagurashi2003 | 2007-12-18 20:31 | 我が家の猫たち

初孫誕生で喜びのオーマ(ドイツ語でおばあちゃん)です。


by inakagurashi2003