看護技術の格差

 毎日兄を見舞っている。自転車なら5分で行ける距離だ。今朝の病院に行くと、看護師さんが清拭とシーツ交換を、始めるところだった。

 30分ぐらいかかるから、一旦家に帰ることにした。どうしたことだろう。清拭は一昨日もしてくれたばかりだ。今までそんなに頻繁にやってくれたことがない。

 隣の病室が入室禁止になっている。部屋の前には、感染のためと張り紙があった。また院内感染が出たらしい。

 どうりで、清拭を頻繁にやるわけだ。不潔にしているから、悪い菌も繁殖する。昨年は院内感染のインフルエンザで、死者まで出した。

 一昨年も院内感染が広まった。毎年院内で、感染がはびこる病院なのである。午後もう一度兄の様子を見に行くと、奥さんがいた。

 兄の痰がとりやすいように、二人でネブライザーをした。酸素飽和は75ぐらいで上がらない。苦しそうな顔をズ~トしている。

 レスキューを入れてもらうよう、ナースコールを押した。直ぐに看護師が用意しに行った。その間痰の吸引も頼み、吸引をしてもらったが、中々旨く吸引できないでいた。

 吸引するチューブが、気管支内に入っていかないのだとか、チューブを抜いてここまでしか入らないと、見せてくれたチューブは、10センチちょっと位の位置を指指していた。

 その奥に痰が絡んでいて、酸素が入らず苦しいのだ。相変わらず70台の酸素飽和だ。暫くネブライザーをしていると、医師の回診があった。

 どうですかと、2~3秒覗き、私たちに言った。出来るだけいてあげて下さいと...何の説明も聴診もない回診だった。

 その後もう一度痰の吸引を頼むと、今度は別の看護師さんが来てくれた。この看護士さんの流れるような作業は、見ていて美しい。

 さっき入らないといった吸引チューブは、その倍の長さまで入れ、鼻からもやってくれた。兄の飽和数値を覗きながら、思い切ったやり方で痰を吸引してくれた。

 75だった酸素飽和が、一気に95になった。こんなにも看護師さんの技術に差があるなんて驚くと同時に、この看護師のやり方を、皆見習ってよと思った。

 ナースコールをすると来てはくれるが、いつも同じ人ではない。手が空いている人が来るのだろうが、吸引の上手な看護師さんは少ない。

 家族は痰を吸引し易いように、ネブライザーをやるしかない。穴の開いた喉に霧状の水分を送り込むのだ。ここまでは素人でも出来る。

 あの上手な看護師さんに習って、私も吸引をしてやれたらなと思った。医療行為は出来ないから、どうかナースコールを押した時、あの上手な看護師さんでありますように...

 30分ぐらい酸素飽和95を保つと、兄は気持ちよさそうに眠った。その後眠っている兄にネブライザーをし、痰がゴロゴロ言い出したのでコールすると、いつものつっけんどんの看護師が来た。

 案の定痰は余り取れなかった。酸素は80になっていた。奥さんと娘を病院に残し帰宅したが、あれからどうなったのだろう。名人みたいな看護師さんに、また吸引してもらえたらいいね。
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by inakagurashi2003 | 2008-01-16 19:57 | 雑談

初孫誕生で喜びのオーマ(ドイツ語でおばあちゃん)です。


by inakagurashi2003